私はNC旋盤で32cmΦ以下の半導体やロボットの部品加工をメインにしています。難しいのは、幾何公差が厳しく求められる場合ですね。サイズを規制する寸法公差とは別に形状や姿勢を規制する幾何公差をクリアできるようひたすら方法を変えながら試作を続けています。ようやく完成品ができると一つの達成感が味わえますね。
ゼロからカタチをつくる初回品や小ロット品、スピードが求められる特急品など、どんなものづくりにも対応できるところです。鍛錬した技術を持つ人が多いからこそできることも多く、困っているお客様にスピードある対応ができた時には大変喜ばれています。取引先から頼りにされる技術集団であることも私たちの誇りです。
100分の1以内など、厳しい幾何公差が求められることもありますが、その公差内に収められた時は嬉しくなりますね。当然ながら視覚では分からず、三次元測定機で結果が出ます。前工程の寸法も影響しますし、握る時の油圧や着圧など、力の掛け方次第で変わるなど、感覚的な部分も多く、奥が深いところが難しくもやりがいです。
失敗したらもうやめようと思うのではなく、できるまで挑戦しようと思う人が向いています。失敗はつきものですし、一度の失敗で諦めてしまっては、成功を掴むことができません。前向きに挑戦して失敗したとしても、会社がどうこういうこともありません。失敗を乗り越えていく喜び、面白さをぜひ知って欲しいと思いますね。
これまでアルミやステンレスなどの加工をメインにしてきましたが、チタンやインコネルなどの難削材の加工に挑む上司の姿を見て、機会があれば私自身もぜひ挑戦したいと考えています。研修やセミナーに積極的に参加しながら難削材を扱うための知識や技術を蓄えていきたいですね。学ぶ機会が多くあるのも当社の魅力です。